クラウドバンク
最近Web広告でよくみる実質利回りが5.6%を歌っているクラウドバンクですが、信用できるのでしょうか?
詳細な調査は今後するとして金融ビジネスとして成り立つのかの考察です。 

まずは投資先の一覧
・国内中小企業
・海外ローン債権
・国内不動産
・再生可能エネルギー
となっています。

クラウドバンク不動産ローン
不動産担保ローンファンドは実際に5.2%の利回り予定で募集していたのでこちらで考えてみます。

一般的な不動産担保ローンの利率は三井住友トラスト・ローン&ファイナンスで3.90%~8.80%です。

https://www.smtlf.jp/realestateloan/lineup/individual_corporate.html

今回は1000万なので三井住友で借りたら適用金利は7~8%と言ったところでしょうか。
この水準で5.2%をもし配当していたとしたら差額は多くて3%ととても商売にならない水準です。
という事はこれ以上の金利である10%以上で貸し出しているって事なのですね。
なんせ担保付いていても貸し倒れしたら100%回収できるわけじゃありません。

逆に不動産の担保があるのに金利の安い大手銀行やファンドから借りられない理由が何かあるって事ですよね。
10%以上の金利であるクラウドバンクから借り入れるって言う事は、複数の会社の担保に入っていたり、借り手に与信以外にも問題があったりという事を想像してしまいます。

クラウドバンクはこちらの案件では担保と保証(元本保証ではないですが)を歌っていますが、実際に破たんした場合の実質的な担保や保証は限りなく少ないでしょう。

それにもう一つは実際の投資先が明示されていないという事です。担保ありますよって言われても調べようがありません。投資家はクラウドバンクだけ信用して投資することになります。何とハイリスクな事か。
情報開示しない以上、本当に運用しているのかさえ不明ですからね。

安具楽牧場の用に人の金で他の人の利払いを行い、ずーっと自転車操業している可能性だってあるわけです。

今回はホームページ上だけの情報からの推察でしたが、今後ももう少し高い角度で調査を実施したいと思っています。